月と雁が描かれた水指

 このところずっと月を見ているのですが、今宵の月もとても綺麗でした。それはやはり秋だからという気がいたします。古来より秋は月の季節なんですね。空気が少し乾いて澄んできて、より神々しく感じられる月。

 

 今日はテーブル茶道教室の帰りに東京国立博物館にふらっと立ち寄りました。総合文化展の茶室関連のコーナーが2階の右奥にあります。いつもその季節に相応しい設えをテーマに展示されていますが、今回は月がテーマでした。

 

 展示品の中に「銹絵月雁図水指(さびえつきかりずみずさし)」という水指がありました。岡山県瀬戸内市邑久町虫明で焼かれたもので、虫明焼(むしあけやき)というそうです。素朴な感じの長細い水指で、まぁるい月が描かれていました。

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