先日、熱海のMOA美術館で黄金の茶室を観てきました。侘び寂びと対極のもの、そんな風に思っていたのですが、実際に観てみると必ずしもそうではないような気がして不思議でした。
ある種の潔さのようなものが満ちているんですよね。障子や畳が緋色で、この色彩感覚には圧倒されました。当時は電気がなかったので、これにロウソクの光が加わって幻想的で神秘的で宗教的な精神世界が広がっていきそうな雰囲気が漂います。
シンプルで、シンプルゆえに自分を見つめ直す空間として存分に機能するようにも感じますし、お茶の世界って面白いですね。